先日紹介しましたが、今年も9月末に三次市の高谷山で「霧の海開き」が行われました。広島で雲海と言えば三次市が有名で、いつも見に行きたいと思っているのですが、広島市内からだとちょっと距離があり気軽には行けません。日の出に間に合わせようとすると3:30くらいにはこちらを出る必要があり、さらに、そこまでして行っても運が悪ければ見られない可能性もあります。そこで、もう少し市内に近いところで霧の海を見られる場所は無いかと探してみると、どうやら白木にある「荒谷山」(あらたにさん)で見られるようです。山頂付近にハングライダーやパラグライダーのスタート台があり、そこまで車で行けるのも重要なポイント。このブログでは何度も言っていますが、できるだけラクに絶景を見たいですから!
霧の海は、晴れていて寒暖差がある時に発生しやすく、大体10月初旬から春頃までが見頃のようです。天気予報で晴れの日を狙って、早朝に出発してみました。芸備線沿い、37号線を三次方面に向かっていきます。井原郵便局を越え、井原市駅手前の交差点を左折。
荒谷山登山口で右手に登ります。ちなみに、撮影は全て手持ちで行っており、最初はカメラの手ぶれ補正機能が無効になっている事に気付かず、しばらくぶれた写真になってますが…。
真っ暗で道も細いのでゆっくりと山道を上って行きます。途中、目の前に鹿が出てきた時にはビビりました…。
しばらく上ると、少し開けた場所に数台の車が止まっています。どうやらここが目的の荒谷山スタート台のようです。時間はまだ5:20頃。辺りは真っ暗で、まず見上げた夜空に感動!市内中心部では見られない満点の星空です!写真はぶれてますけど。
肉眼ではもっと沢山の星が見えています!これだけでもここに来た甲斐がありました!今度はちゃんと三脚を準備したいですねぇ、昨夜発表されたPixel 4があれば…。
しばらく星空を眺めていると、次第に空が白みはじめ、辺りの様子も分かるようになってきました。
まだ周りは青色の世界。眼下に霧が広がっているのが分かります。
そして5:50頃。少し明るくなってきました。目の前に広がるこの光景にただただ感動。
まるで雲の上にいるかのようで、ここだけ別世界ですね!眠さと寒さをこらえて、ここまで来た甲斐がありました!
撮影している場所から振り返るとこんな感じ。事前に調べていて広場になっている事は知っていましたが、こんな風景だったんですね。明るくなってきたのでようやく分かりました。
目の前の光景が刻一刻と変化していき、時間が経つのも忘れてしまいます。
パノラマにするとこんな感じ。
少しすると日が昇ってきました。ご来光です!静かだった霧の海も、太陽の光を浴びると荒々しい表情を見せますね!
太陽が顔を出した後のパノラマ写真はこんな感じ。
実際にその場に立たないとこの感動は伝わらないのですが、少しでもその雰囲気が味わえるように動画も撮ってみました。
タイムラプスにすると、霧が波のように流れている様子がはっきり分かります。
そして太陽が出たあとの様子です。
この時で大体6:45くらい。約1時間25分くらい、この場所に居た事になりますが、着いた時からずっと感動しっぱなしであっという間でした。地上の慌ただしさも無く、ここだけ特別な時間が流れているかのようです。
ちなみに駐車場はこんな感じで、十数台は止められるスペースがあります。
霧の海を満喫した後、山を下りていきます。こんな景色だったんですね。
下まで降りると霧に包まれていました。戻りは54号線のほうから帰ってみましたが、途中は真っ白な箇所も。山の上から見えていた霧はこれですね。
早起きして真っ暗ななか山道を上る必要があり、しかも条件が整わないと見れないので、少しハードルは高いのですけれど、そこまで苦労してでも見る価値はあると思います!興味がある方はぜひ一度チャレンジしてみては。
荒谷山
広島県広島市安佐北区白木町井原[地図]