少し前にカープゆかりの愛宕神社、友元神社、広島護国神社で必勝祈願をしてきましたが、昨日は西区己斐(こい)方面に出かけたので、「旭山神社」でお参りしてきました。「鯉の神社」としても知られているところです。
JR西広島駅や広電西広島駅を出て山の方面を望むと、大きな看板が目に入るのですぐに分かります。入口の鳥居をくぐると階段が。
適当に数えながら歩いていたので正確ではないかもしれませんが頂上まで197段。けっこう急できついです。
階段の途中で左手に「旭山稲荷神社」があります。
先程の階段をずっと上っていくと、ようやく辿り着きました。
その昔、広島市はほとんどが海で、旭山神社は岬の先端だったとか。伝説によると、御祭神である神功皇后が、仲哀天皇2年(西歴193年)に船で九州に向かう途中(三韓征伐)に、この岬で休憩されました。その時出迎えたこの土地の県主(あがたぬし)が大きな鯉を献上したところ神功皇后は、「おお、こひ、こひ」と大変、喜ばれたそうです。
拝殿には神功皇后に鯉を献上している時の絵が飾られています。
旭山神社からは、広島市内が一望できます。天文24年(1555年)に毛利元就が厳島へ向かう前にここへ必勝祈願に訪れ、その際ちょうど朝日が昇ったため、元就は高揚し士気を高めたことから、この付近の山を「旭山」、社名を「旭山八幡宮」と名付けられたとか。
また天正17年(1589年)に毛利輝元が広島城を造営する時、その場所を決める為の下見にこの旭山神社に登ったとも言われています。岬の先端ということですから、ここから見える景色は海だったんでしょうね~。この海は「こいの浦」と呼ばれていたそうです。「カープ」というチーム名は、広島城の別名「鯉城」(りじょう)の「鯉」(英語でCarp)から取られているのは有名ですが、そもそも広島城が「鯉城」と呼ばれるのは、諸説有りますが、「こいの浦」に造られた城ということからきているそうです。
こうして経緯を調べると、カープの必勝祈願に訪れる神社とも言われる理由が分かりますね。面白いです。気分はもうブラタモリ。今回はここで、必勝祈願のほか、選手のケガが早く治るように、そして他の選手も大きなケガをしないように祈っておきました。
ちなみに、このあたりは有名な児童書「ズッコケ三人組」の舞台になった場所だそうです。懐かしい!小学校の図書室に置いてありましたよね。今回訪れた「旭山神社」も「花山神社」として登場しています。昨日は時間が無かったので色々巡る事は出来ませんでしたが、またいつか「ズッコケ三人組」の舞台を巡ってみようと思います。
旭山神社
広島県広島市西区己斐西町12-10
http://asahiyamajinja.com/