筆の都、広島県安芸郡熊野町は自然・歴史・街並みと散策が楽しい!

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先日、広島県安芸郡熊野町にある「筆の里工房」を訪れたのですが、そこで「筆の都 散策マップ」と「筆の都 食探マップ」を入手しました。散策マップを眺めてみると、「ゆるぎ観音」がすぐ近くにあると書かれています。

 

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ゆるぎ観音

昔、目の病にかかっていた人が観音様に祈り、湧き出ている水で目を洗うと目の病気が治ったと言い伝えのある観音様だそうです。せっかくならと行ってみる事にしました。

「ゆるぎ観音」への入り口は、「筆の里工房」の前の道路を少し上がったところにあります。

 

案内看板には0.9kmと。
歩いていくのかなと思っていたら、「ウォークコース」のほかに「駐車場」という案内が。迷わず車道を選びました。駐車場までの細い道を走らせていきます。

 

案内図通りに車を進めていくと、

 

「広島市街が一望できる『赤穂峠』まで1.1km~1.4km」と記載された看板が。この時は「へぇ~、車でも行けるなら行ってみたいな」程度に考え、特に何とも思っていませんでした。さらに少し行くと、道の両脇に仁王像が。どうやら、ここが駐車場のようです。

 

駐車場は、10台くらいは停められそうですね。

 

観音様にお参りして名水を頂いてみました。ちょっと口に含むだけにしたんですけれど、冷んやりしてます!

 

水汲み場には、水質を認める鑑定書のパネルが取り付けられています。そして観音様の横には、観音堂へと続く道が。せっかくなので登っていきます。

 

登っている途中で大きな岩が目の前に。これは「ゆるぎ岩」と呼ばれており、力の強い人が押しても動きませんが、心の綺麗な人が押せば動くと言われているそうです。
動いて落ちたら大変なので押しませんでした!

 

さらに登っていくと石の階段が現れ、

 

そこを上ると観音堂が。
正直に言うと……、ちょっと拍子抜けです……。
そばには「揺観音三十三体位置之図」があり、磨崖仏の場所が記されています。観音堂の横の階段からさらに登っていけそうだったので、行ってみることに。

 

どんどん登っていくと、「赤穂峠まで0.9km」という案内が。赤穂峠……、そういえばさっき見た看板に「広島市内が一望」と書かれていたなー、ここまで来たのなら行ってみよう!

 

赤穂峠

この辺りからは急な登りなどは無く、なだらかな道が続いています。

 

しかし、誰ともすれ違わない……。
車の音なども全く無く、聞こえるのは鳥のさえずりだけ。ジブリの世界のようです。
山道を、ただひたすら進みます。

 

左に行けば赤穂峠まで220m、右に行けばびょうぶ岩まで60m。疲れてきていたので迷わず左に。帰りにでも寄ってみようと思っていましたが、そういえばすっかり忘れていましたね。

 

少し行くと峠のような場所に。どうやら、ここが「赤穂峠」のようです。
あれ!?広島市街が一望というのは??
見渡しても木々に囲まれており、全く景色は見えません。
看板には色々案内があるのですが、景色が見えそうで近いところでも「金ヶ燈篭山まで1.4km」。流石にここから1.4kmも行くのは!とがっかりしかけていましたが、

 

金ヶ燈篭山方面に目をやると、木のところ小さく「みはらし台」と書かれた案内看板が取り付けられています。この先が少し開けているような……。そこまで行ってみる事に。明るくなっている手前に蜂が飛んでいるので躊躇しましたが、思い切って突っ切ってみると……、

素晴らしい景色が広がっていました!

広島市街まで見えます!登ってきて良かった!

さらに上のほうへ目をやると、鉄塔が立っています。そこまで行ってみる事に。
しかしここでも沢山の蜂が飛んでいます。ここまで来たら後には引けないので、一気に突っ切ると「赤穂峠展望地」と。どうやらここが見晴らしのよい頂上のようです。

 

広島市内と反対側の方面の景色も広がっています。広島市内の方面はさっきの場所のほうが良く見えるかな。

 

登ってきた方面はこのような感じです。しばらく景色を堪能した後は、ブンブン蜂が飛んでいる中をまた突っ切って、一気に下山しました。登山とまではいきませんが、軽いハイキングとしては丁度良いですね。

熊野本宮神社と榊山神社

熊野町には歴史的な建築物も多いです。神社では代表的なものは、紀州熊野大権現から勧請したと言われている「熊野本宮神社」(くまのほんぐうたいしゃ)や、福岡の宇佐八幡宮から勧請されたとされる「榊山神社」(さかきやまたいしゃ)でしょうか。この2つは隣り合っているので、一緒に見学すると良いです。まずは「熊野本宮神社」から。

 

「熊野本宮神社」は参道の横に道路があり、上まで車で行く事も出来ます。

 

神社の横は広場になっており、「榊山神社」のほうへも行けます。

 

「榊山神社」は、参道から見上げると、こんな感じです。

 

階段が少し長いですね。神社の目の前には、樹齢800年の御神木がそびえ立っています。

 

 

そばには御神馬像も。そして、先ほどの「熊野本宮神社」と「榊山神社」の間に、「榊谷神社」(さかきだにじんじゃ)と「諏訪神社」(すわじんじゃ)があります。

 

「榊谷神社」はニニギノカミをお祀りする神社で、「諏訪神社」は全国各地に祭られていますがこの神社も信濃国諏訪神社から勧請された祭神だそうです。

 

光教坊

「熊野本宮神社」と「榊山神社」から南東方面に進むと、1255年に町内の石嶽山に真言宗石水寺として開かれたのが始めと言われる「光教坊」が見えてきます。1558年に浄土真宗に改宗して石嶽山光教坊となり、安芸国観音霊場32番札所にもなっているそうです。秋にはイチョウが落とす葉っぱで金色の絨毯が出来るとか。

 

西光寺

「光教坊」のすぐそば、南西方面には、慶長3年に開基されたと言われる「西光寺」があります。織田信長と本願寺が石山合戦をした時に、何らかの関わりがあったと言われています。

 

梁には象の彫刻が彫られていますね。

古民家

熊野町には古民家もいくつかあります。特に有名なのは、築約350年で県下でも5本の指に入るほど古い民家の「諏訪本家」(すわもとけ)でしょうか(写真左側)。また街中を散策していると、茅葺屋根の見事な旧家もいくつか見つかります。

 

大型遊具のある公園

2017年2月には、「くまの・みらい交流館」の敷地内に、大型遊具が設置されました。熊野町のゆるキャラ「ふでりん」が目印の大きな遊具です。

 

滑り台の側面は筆のようなデザインですね。さらに小さい子が遊ぶための、柵に囲まれたエリアも用意されていました。

 

このように自然を満喫したり、歴史を学んだり、子供を遊ばせたりと、熊野町は色々と楽しめる町ですね。熊野町のホームページでは、散策に便利な「まち歩きマップ」(PDF)をダウンロードできるようになっています。かなり分かりやすいので、熊野町を訪れる前に確認しておくと良さそうです。なお、道路は結構細めなので、車で散策する場合は注意が必要です。

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