不定期に広島の橋を紹介するこのシリーズ、今回は白島にある「工兵橋」を紹介します。この川沿いの道はたまに車で通ることがあり、ここに橋があるのは知っていましたが、降りてじっくり見る事はありませんでした。
橋が好きという方もいたりして、「へー、橋か」と、ふと気になり車を停めて見たところ、近くに案内板がありました。
詳しい事はウィキペディアに書かれていますが、白島の陸軍工兵第五連隊(現在の安田学園の位置)と牛田の演習場を結ぶために架けられた橋だそうです。最初は1889年に架橋し、1933年に架け替え、現在の橋は三代目にあたるとか。原爆により、白島地区はこの工兵隊付近を除いて全焼しましたが、この橋は損傷が少なかったため大勢の被爆者が渡って避難していったそうです。
古い橋だなとは思っていましたが、こんな歴史のある橋だったんですね…。
先ほどのウィキペディアには各年代の写真も掲載されていますが、当時は54号線にかかる現在の「新こうへい橋」なんて無く、白島側から牛田側に渡るための貴重な橋だったようです。
背景を知ると見方も変わってきますね。次にこの付近に来るときは、その時代の事に思いを馳せながら通りたいと思います。
工兵橋
広島県広島市東区牛田本町~中区白島北町[地図]
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