以前、Ubuntuで使われるアプリの配布・インストール方法の解説で少し触れたように、UbuntuではSnap版の利用が進められており、標準でインストールされているFirefoxもSnap版となっています。パフォーマンス重視でdeb版にしたい人もいるでしょう。ここではdeb版のFirefoxをインストールする方法を紹介します。
Snap版のFirefoxを削除
まずSnap版のFirefoxを削除します。なお、deb版とも共存出来るので残しておいても構いません。
削除は次のコマンドで行います。
sudo snap remove firefox
さらに設定やキャッシュファイルなどの関連データも完全に削除したい場合は、以下のコマンドを実行してユーザーディレクトリ内のデータを消去します。
rm -rf ~/snap/firefox
ちなみに、通常、Snap版のFirefoxはバックグラウンドで自動的に最新版へ更新されます。Snap版のFirefoxをアップデートするには、
sudo snap refresh firefox
また、sudo snap refresh を実行すると、すべてのSnapパッケージの更新がチェックされます。
deb版Firefoxをインストール
deb版FirefoxのインストールはMozillaのサポートに記載されている方法で行います。
# APTリポジトリーキー格納ディレクトリ作成
sudo install -d -m 0755 /etc/apt/keyrings
# Mozilla APTリポジトリー署名キーをインポート
wget -q https://packages.mozilla.org/apt/repo-signing-key.gpg -O- | sudo tee /etc/apt/keyrings/packages.mozilla.org.asc > /dev/null
# Mozilla APT リポジトリーを sources.list に追加
sudo tee /etc/apt/sources.list.d/mozilla.sources > /dev/null << EOF
Types: deb
URIs: https://packages.mozilla.org/apt
Suites: mozilla
Components: main
Signed-By: /etc/apt/keyrings/packages.mozilla.org.asc
EOF
# APTを設定してMozillaリポジトリーからのパッケージを優先
sudo tee /etc/apt/preferences.d/mozilla > /dev/null << EOF
Package: *
Pin: origin packages.mozilla.org
Pin-Priority: 1000
EOF
# パッケージリストを更新してfirefoxをインストール
sudo apt update
sudo apt install -y firefox-l10n-ja
最後の部分はsudo apt install firefoxでも良いのですが、日本語版を指定してインストールしています。
Snap版Firefoxとdeb版Firefoxの違い
左がデフォルトのSnap版で、右がdeb版です。どちらもバージョンは同じですが、Snap版とdeb版のどちらがインストールされているのか明記されていますね。

起動はSnap版がわずかに遅いようですが、初回のみで2回目以降はさほど変わらないように感じます。CPU使用率やメモリ使用量も大きな違いはないようです。遅いPCだともっと大きく変わるのかもしれませんが。

ただ、Webブラウザがの対応デコードやGPUのハードウェアアクセラレーションをサポートしているかチェック出来る「Browser GPU & Codec Checker」で見ると、HEVCの対応で違いがあるようです。左がSnap版で右がdeb版。Snap版はデコーダも同梱しているのでしょうか。

もっともffmpegなどをインストールすれば、deb版でも対応するようになりますが。
sudo apt update
sudo apt install -y ffmpeg

