先日、中国新聞の記事で、広島市中区流川にある中華料理店「天津」が8月末で閉店になると報じられていました。長い白髭を蓄えたおじいさんのイラストが描かれている看板が特徴で、流川周辺を良く歩く方なら必ず目にするお店です。
描かれているおじいさんは先代の店主で、64年前の1954年に「天津」を創業された方。敗戦により中国から引き揚げ、現在の「アリスガーデン」がある場所で餃子屋台を開始。その後、現在の流川に店舗を構えられたそうです。
母校だった大連商業は甲子園出場の常連校になるほどの強豪だった縁から、プロ野球選手が次々と来店。それがきっかけで著名人が沢山訪れられるようになったとのこと。店内にはサイン色紙が壁一面に飾られています。
1975年にカープが初優勝し、その時の監督である古葉竹識さん、胴上げ投手となった金城基泰さんと肩を組む先代の写真も。トレードマークの白いひげは自らが広告塔になるためで、チャイナ服を着て繁華街を歩かれたとか。
店内にはサインボールや初優勝を祝う郵便はがきなども飾られていました。
カウンターの中には先代のイラストも展示されていました。上手に描かれていますね。
マッチ箱の表面にも大きく描かれています。
メニューはこちら。
「天津」と言えば餃子。水餃子と焼餃子がありますが、今回は焼餃子を注文。皮はパリパリ、中はジューシーで美味しいです。
また名物である「木須肉」(ムーシェイロウ)も。絶妙な味付けがたまりません。
こちらで飲んだり、繁華街で飲んだ後の締めに訪れるのにも良いお店です。
厨房に貼られている閉店のお知らせ案内。また1つ時代を感じる名物のお店が無くなるかと思うと寂しくなりますね。閉店は8月末とのこと。営業時間は17:00~23:00で定休日は日曜日(月曜が祝日の場合は営業)。ぜひ閉店前に訪れてみてはいかがでしょうか。