広島市の中心部・基町の旧広島市民球場跡地前にある「勝鯉の森」(しょうりのもり)。 ここには、カープの栄光の歴史が刻まれた優勝記念碑があり、この近くを通りがかった時、時間があれば必ず立ち寄るようにしています。先日もちょっと立ち寄り、合わせてその周辺を散策したので、その様子でも。
向かって右側にあるのは、1980年11月に建てられた「セントラルリーグ優勝記念碑」で、1975年の初優勝から昨年2017年までの8回の優勝記録が刻まれています。
昨年2017年11月25日(土)には新たな一行が刻まれた記念碑の除幕式が行われましたね。既に記入できるスペースが無くなっているので、今年はどのように刻まれるのかが、今から気になるところです。
そして左側にあるのは、1979年11月に建てられた「日本選手権シリーズ優勝記念碑」。こちらには日本一に輝いた1979年、1980年、1984年の3行が刻まれています。こちらにも今年、新たな1行を刻みたいものです。
さらに奥には、先日ご逝去されました衣笠祥雄氏の顕彰碑が設置されています。1987年6月に建立された記念碑で、連続2131試合出場の世界新記録達成や、最終記録である連続2215合出場などを称えるレリーフが刻まれています。現在は沢山の献花が捧げられていました。
豪快なフルスイングは今でも記憶に残っています。これからも空の上からカープの試合を楽しんで頂けたらなと思います。
「勝鯉の森」は広島市の中心部にありながら、どこかほっとさせられる場所です。カープの試合を観に来た際には、時間があればぜひ立ち寄られてみては。
勝鯉の森(しょうりのもり)
広島県広島市中区基町 広島市中央公園 旧広島市民球場跡地南側
ちなみに目の前が「旧広島市民球場跡地」となっており、よくイベントが開催されています。
今回訪れた時は何の準備もされておらず、広々としていました。次回の予定は5月25日(金)から予定されている「ロハスフェスタ広島2018」でしょうか。
「勝鯉の森」や「旧広島市民球場跡地」のすぐそばには、世界遺産にもなっている「原爆ドーム」があります。
もともとは、1915年にチェコの建築家ヤン・レツルの設計により「広島県物産陳列館」として建てられた建物で、今朝(5月13日)の中国新聞朝刊には、完成前年の1914年に描かれた完成予想図(水彩画)が広島市内で見つかったと記事になっていましたね。
戦争の凄惨さを今に伝える建物で、いつ来てもこの場所は何だか空気が違うように感じます。
崩れかけた建物と、その周囲にある緑の美しさのギャップが、より一層考えさせられます。
そして原爆ドームのある場所からすぐ隣、「勝鯉の森」や「旧広島市民球場跡地」から道路を挟んだ場所にある背の高い建物が、2016年9月にオープンした「おりづるタワー」です。
展望スペースはメッシュで覆われており、広島の空気や風を感じられるようになっています。
路面電車側では、高さ約50mの大きなガラスケースに折り鶴がどんどん溜まっていく「おりづるの壁」が見られますね。
ちなみに、現在「おりづるタワー」では、春を感じられるイベント「春めく展望リビング」が開催されています。最上階にある展望台「ひろしまの丘」の傾斜のある床に人工芝が敷き詰められ、天井は黄色や白、緑を基調とした花であふれ、のんびりとくつろげるスペースになっているそうですよ。
1階にある物産館では民芸品や珍味、スナック、お酒等々が販売されています。カープとのコラボ商品も多数用意されているので、「勝鯉の森」を訪れた際にはぜひ立ち寄ってみては。
おりづるタワー
広島県広島市中区大手町1-2-1
http://www.orizurutower.jp/