広島市内唯一の国宝「不動院」では、12月31日(日)~1月3日(水)まで国宝の金堂が開扉されるそうです。大晦日に訪れた時は時間が早すぎて中に入る事が出来なかったので、初詣がてら、元旦に訪れてみました。不動院の前身は、足利尊氏・義直兄弟が国ごとに建立した安国寺だと言われており、国宝の金堂のほか、多数の建物や像が重要文化財に指定されているそうです。
まず正面に見えるのが、国の重要文化財である「楼門」。立派な建物で圧倒されます。門内の左右には県の重要文化財である「金剛力士像」が安置されています。
楼門をくぐり抜けると国宝の「金堂」が目の前に大きく飛び込んできます。普段は無い、カラフルな幕が取り付けられていますね。そして普段は閉じられている金堂が開扉されています。
中に入ると、重要文化財である「木造薬師如来坐像」を拝観できます。檜材で作られており、漆箔が施されているようです。
右手は施無畏(せむい)印、左手に薬壷を載せているそうです。薬師如来坐像の左右には、薬師如来に従い教えを信ずるものを護ると言われる「十二神将」が安置されています。
普段は見る事の出来ない天井の様子なども確認出来ますね。
金堂の右には、きれいな朱色で塗られた「鐘楼堂」が。こちらも国の重要文化財となっています。1433年(永亨5年)建立と言われており、不動院の中で一番古い建物らしいです。
その奥には「不動堂」があります。尾道の千光寺にある「百八煩悩滅除大念珠」と同じような大きな数珠が下げてあり、ゆっくり引くと、珠が上から落ちてカチカチと音がするようになっています。この音で煩悩を打ち消されるそうですね。
この日は元旦という事もあり、入れ替わり立ち代わりと多数の方が参拝に訪れていらっしゃいました。金堂が開扉されるのはお正月と5月5日くらいだそうですので、この機会に拝観してみてはいかがでしょうか。
不動院
広島県広島市東区牛田新町3-4-9
http://www.megaegg.ne.jp/~fudouin/