アクア広島センター街にある、螺旋状に曲がっているエスカレーター。へぇユニークだな~と何気なく乗っていましたが、実はかなり高度な技術を必要とする特殊なエスカレーターでした。そごう広島店の本館と新館の間ですね。
このエスカレーターを制作しているのは三菱電機で、正式名称は「スパイラルエスカレーター」というそうです。国内に数十台しかなく、全て三菱電機が制作しているのだとか。
足を乗せるステップも、長方形ではなく、内側が狭くなり、溝がカーブしています。
三菱電機の製品ページには、仕組みが記載された製品カタログのPDFが公開されています。
また「街づくり」ページで仕組みを解説したアニメーション動画が公開されているのですが、こちらが分かりやすいですね。
エスカレーターには、始まりと終わりの「水平区間」と、途中の階段状になる「遷移区間」があるのですが、同心円にすると上手く動作しないので、区間によって円の中心をずらしているそうです。
ねじりながら複雑に動く構造のために、チェーンの軸受け部分には特別なボールジョイントが使われているとか。
三菱電機の製品は世界中で沢山使われており、それをユーザー目線で紹介する「わたしもユーザーです。」ページでは、上海にあるスパイラルエスカレーターの紹介ムービーと日記風のコラムがあるので、こちらもご覧になってみてください。
こういった事を考えながら改めて乗ると、何でもないエスカレーターでもちょっと感動してしまいます。アクア広島センター街に行かれた際には少し気にかけてみてはいかがでしょうか。
アクア広島センター街
広島県広島市中区基町6-27
http://www.aqa-hc.com/