日本を代表する建築家の一人である村野藤吾さんの展覧会「村野藤吾の建築-世界平和記念聖堂を起点に」が広島市現代美術館にて開催されます。
そごう大阪店や宇部市民館(現宇部市渡辺翁記念会館)、大阪新歌舞伎座、日本生命日比谷ビル(日生劇場)など数多くの個性豊かな建築を手がけた村野藤吾さん。今回の展覧会では、村野藤吾さんが手がけられた「世界平和記念聖堂」を大きく取りあげられます。
「世界平和記念聖堂」は、2006年に戦後建築物として初めて国の重要文化財に指定された、中区幟町にあるキリスト教の聖堂です。現在は保存修理工事が行われていますね。
原爆の犠牲者の追憶と慰霊のため、また平和のしるしとして建築されました。
独特の陰影や素材の質感、細部までこだわって作られたという緻密なデザインは見事ですね。
展覧会の開催期間は5月16日(火)~7月9日(日)。なお6月18日(日)には13:00~14:00と15:00~16:00の2回、建築史家で京都工芸繊維大学助教の笠原一人さんをナビゲーターに、世界平和記念聖堂内部見学ツアーが開催されるそうです(定員各回30名、要事前申込、申込多数の場合は抽選)。建築に興味のある方は是非訪れてみてはいかがでしょうか。
広島市現代美術館
広島県広島市南区比治山公園1-1
https://www.hiroshima-moca.jp/